BURTON THE CHANNEL(ESTとICS)のレビュー

BURTON THE CHANNEL についてのレビュー・感想

BURTON THE CHANNEL(ESTとICS)の取り付け方法とレビュー・感想・評価

これは、BURTONのICS対応のボードとBURTONのEST対応のビンディングの組み合わせによる固定方法です。

BURTON EST対応ビンディングとは

 ESTとは、THE CHANNELにのみ対応する、BURTON独自のバインディングテクノロージーです。 クッション、フィール、フレックス、調節性に優れたシステムです。
 EST対応のビンディングは下の取り付け部が下の写真のようになっています。見た目で間違えることはまずないくらい違います。

ビンディング ネジ部 ビンディング ネジ部



ICS対応ボードとは

 ICS対応ボードとは、簡単に自由自在の調整を可能にするバインディング取り付けシステム、THE CHANNELに対応したシステムです。BURTONの全てのビンディングに取り付け可能ですが、EST対応ビンディングに取り付けるのがベストです。
 従来のボードのようにインサートホールがある代わりに中央にレールが1本あります。これも見た目で間違えることはないくらい、従来の方式とは違います。



THE CHANNELの固定方法、調整方法

 まず、固定方法はBURTONのESTビンディングの横にネジを1本づつ使って行います。片足に対して計2本のネジを使います。ボードにオネジが付いていて、上からメネジで止めます。 ネジの径はかなり大きめで、ESTビンディングの肉厚もかなりあるので、人の手で締める限り締めすぎて割れることはなさそうです。
 この2本のネジをどこで止めるかで、 スタンス幅、板の前後(つま先側とかかと側)、角度を調整することができます。ICSボードに付いている2本のネジは、ICSボードのレールの間を自由に移動できます。だから、ICSボードでは1mm単位でスタンスを調整することも可能です。


ビンディング 中央部 ビンディング 中央部

 THE CHANNELではスタンス幅、板の前後、角度の確認はESTビンディングに付いているのぞき窓から行います。上の写真で3つのぞき窓が付いているのがわかると思います。 これは左足のESTビンディングの写真ですが、一番上でスタンス幅、真ん中で板の前後、一番下で角度を見ることができます。


ビンディング スタンス ビンディング スタンス

     

 上の写真ののぞき窓でスタンス幅がわかります。この状態で、標準のスタンスより12.5mm広くなっています。小さくてわかりにくかったら写真をクリックして下さい。 拡大表示します。ICSボードの標準スタンス幅は下の写真でわかります。(これは左足です。)


ボード スタンス幅 ボード スタンス幅

     

 この写真だと標準のスタンス幅は560mmで、CENTEREDとありますのでセットバックは0です。左右とも先ほどの写真の様にセッティングすれば、 スタンス幅585mmでセットバックは0ということになります。この表示はICSボードのセンター付近にあります。


ビンディング 前後 ビンディング 前後

     

 次がESTビンディングの3つあるのぞき窓の真ん中で、板の前後がわかります。この写真だとちょうどセンターに合わせています。赤い線がセンターになっています。(これは左足です。)


ビンディング 角度 ビンディング 角度

     

 最後がESTビンディングの3つあるのぞき窓の一番下で、角度がわかります。この写真だとちょうど15°くらいに合わせてあります。(これは左足です。)

 以上がTHE CHANNELの取り付け方法と調整方法です。THE CHANNELは調整の自由度がかなり高いですし、なにより楽に調整できます。

 では実際に使ってみた感想を紹介します。

使用中のズレ

 一番心配していたのは使用中にズレてしまうことです。フリーラン中心で滑ったり、不整地をスピードを出して滑ったり、ギャップを跳んだりスピンをしたり、パークでキッカーやジブをしたりしましたが、ズレることは全くありませんでした。3Dよりズレにくい印象です。ネジをしっかり締めている限りズレることはないと思います。 ただし、ネジが緩んでしまうとフリーになってしまうので注意する必要はあるかもしれません。3シーズンくらい滑走してますが、ESTビンディングのネジの緩みは全くありません。

スタンス幅の調整

 実際にゲレンデでスタンス幅を調整してみました。ESTビンディングのネジを4本緩めて動かすだけなので、非常に楽です。従来の方式ですと、 プレートを外してネジを外すとネジ穴に雪が詰まっていたりしてスタンス幅の調整はかなり大変でした。それに対してTHE CHANNELは、本当にネジを緩めて動かすだけで全ての調整ができてしまいます。今日はパウダーだからセットバックを多めにして角度を前向きに変えて、ということがゲレンデで簡単にできます。本当にいいですね。

欠点は・・・

 あえてTHE CHANNELの難点を挙げるとすれば、保管の際にネジを緩めるとビンディングが動いてしまうことです。ずれてしまって、どんなセッティングにしていたのか忘れてしまうんですね。これはネジの緩める度合いを調整すれば軽減できるかもしれませし、セッティングを忘れないようにメモっておけば解決しそうです。

 総合的にみてかなりお気に入りのTHE CHANNELです。今回はフリーランのみの使用なので、アイテムやフィーリングについてのレビューはまた追記したいと思います。
 このシステムを使いたい方は、BURTONのICS対応のボードとEST対応のビンディングを組み合わせて使ってください。今の所他のメーカーはTHE CHANNELには対応していません。

<09/01/07追記>
 THE CHANNELをボックス、キッカーで使用したので、追記します。一番気にしていたズレですが、キッカーの着地でズレことは全くありませんでした。スピンして、変な体勢で着地しても大丈夫です。3Dだとズレてしまうような音がした場合でもTHE CHANNELではズレませんでした。ボックスでも、不都合なことはありませんでした。THE CHANNELは3Dよりズレないと思います。
 BURTON THE CHANNELはコンディションによってセッティングを簡単に変えられるので、すごく便利なシステムです。

[BURTON HERO(ICS対応ボード)のレビュー]を読む
[BURTON TRIAD EST(EST対応ビンディング)のレビュー]を読む

 10-11シーズンから使っているネジが変更されました。M6のオネジで固定巣量にメーカーがマイナーチェンジを施しています。理由は、他のブランドと互換性を持ちやすくするためだそうです。


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